1期生より

私は現在、日本から遠く離れたメキシコで旅行代理店の営業として航空券を売っています。

メキシコで働くと決めたのは大学生の時ですが、メキシコでここまで約1年間住み続けられているのは間違いなく中学時に在籍したアグア姫路での経験でした。

それまで同じ学校の同級生としかサッカーをしてなかった私にとって、自分とは異なるバックグラウンドをもった人達とサッカーをすることは非常に新鮮なものでした。

楽しいことも苦しいこともありましたが、辞めずに中学卒業までアグア姫路に入れたことは自分にとって貴重な財産でした。あの時、環境を変えて新しいところで一から人間関係を作るという経験を13歳でできたことは、メキシコでの新生活に間違いなく活きてきたと思います。

また、メキシコはサッカー大国なので、サッカーを話題に多くのメキシコ人と今でも交流を続けられています。
それもまた、サッカーをやってきて良かったことだと今では実感出来ています。

早いうちから色々なことを経験することで、将来環境を変える時あるいは困難なことにぶつかる時に上手く対応できるヒントになると思いました。

3期生より

ここでは僕がアグアで過ごした約４年間（小学6年〜中学3年）で学んだことに関して書いていきたいと思います。

僕がアグアで得たことの中でも特に大きなことが二つあり、それらは「挑戦する姿勢」と「人の話を聞く」ことです。

まず一つ目の「挑戦する姿勢」ですが、これは新しい技を試してみることや高い目標を設定することなどを意味しています。これは練習や試合、または会話の中でコーチ達が失敗を恐れず挑戦することを促してくださったおかげで自然と身についたと思います。

今までと異なるものやレベルの高いことに取り組むことはアグアを卒団した後やサッカー以外の場面でも意識しており、そのおかげで自分の人生をよりワクワクしたものにできているのではと感じています。

次に二つ目の「人の話を聞く」ですが、これはアドバイスとか意見を否定しないこととして捉えていただけると助かります。もちろん、他人に言われたことを全部鵜呑みにしてしまうことはよくないです。
でも、アドバイスとかをもらった時にそれをまず一旦受け止めて考えることは大切だと思います。
そうすることで自分だけでは気づけなかった解決策や視点を得ることができ、自分を成長させるためにもプラスに働くことが多いと思います。

コーチ達の意見を聞くなかでこのような意識を持てるようになったのは自分の人生において重要だったと思っています。大人になるにつれて様々な価値観を持つ人と関わる機会が増える中で、他人の意見を一旦受け止めることの大切さをより強く感じています。

中学生の僕がこれらのことの大切さを即座に理解したり身に付けたりしたわけではないです。
アグアでの生活の中でコーチ達が繰り返し教えてくださったおかげで少しずつ身に付けられたと思います。
このような大切なことをアグアで学ぶことができてとても良かったと思います。

3期生より

「利他の心とクリエイティブ」

小学5年生から中学3年生の間の約5年間をアグア姫路で過ごしました。
常にこの5年間で言われ続けてきたことは以下の2点であり、間違いなく自分の人間性の土台を築き上げてきました。

1.利他の心
人の気持ちを考え、人のために行動することを常に考えさせられました。サッカーが不自由なくできていること、相手がいて試合できる環境があること。これらの感謝の気持ちを忘れないことはこれからの人生にも必ず生きてくることだと思います。

2.クリエイティブ
アグア姫路のサッカーでは創造性（クリエイティブ）を働かせることを常に言われていました。
型にはまったプレーではなく全員が予想しないプレーをすることで人は驚き、感動する。
このクリエイティブを求める環境があったからこそ、常に新しいものを求める心が備わり、その精神は新しい環境に柔軟に対応できることに繋がっていると感じます。

アグアではもちろんサッカーに全力で打ち込む環境が備わっており、優秀なコーチ・スタッフが数多く在籍している非常に恵まれた環境です。
その恵まれた環境に自分がいることは恐らく自ら気づくことは難しいでしょう。
自分にとってその環境が当たり前になっているからです。

しかし、アグアではその忘れががちになっている「利他の心」を必ず育んでくれる場所です。
人間的にも必ず成長することができます。
そのような環境で中学時代を過ごせたことは自分にとって永遠の財産です。

4期生より

私のサッカー人生が始まったアグアでは、スクール時代からジュニアユースまでお世話になり、自分が今に至るまでの進路もアグアが始まりだと感じています。

そして、アグアでのサッカーはとても充実したものであり、サッカー以外でも楽しみを覚えることができる良い環境でした。今ではこれら当時の思い出を同期と話した際に「楽しかったよな」「戻りたいよな」といつも誰かしら発言するワードです。とても当時充実していたと今でも感じます。

また、アグアはどんな場所であるかと表現すると、サッカーを通した社会のコミュニティだと答えます。
挨拶をする、ゴミを拾う、仲間を大切にするなど、サッカーを接点とした人間性があります。

アグアに所属している子たちはその人間性を一人ひとりが持ち得ている「当たり前のことを当たり前にできる」ということを学ぶコミュニティでもあると思います。

そして、私が現在所属している部活動の「サッカーをする前に、人として1番であれ」という哲学にも類似する学びであると思います。

大学サッカーを通した学びとしては技術だけでは上手くならないと感じます。
人間性こそが現代サッカーへと通じる強みであり、将来へと繋がるものだと今の環境から感じます。
最後にアグアでは、サッカーだけではなく、人として大きく逞しく育ったそんな良い環境であったと私は思います。